米沢善本完全デジタルライブラリーの公開を開始しました。

 

 平成25年度の助成事業「米沢善本完全デジタル化事業」として、4月から米沢善本完全デジタルライブラリーの公開を開始しました。 

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「米沢善本」とは、当館が所蔵する貴重な古典籍類を再編したコレクションで、戦国の智将と称される直江兼続の収集した書籍や、前田慶次の道中日記、奈良絵本、元版の漢籍類など、漢籍和書208点からなる貴重な古典籍群です。

 

 平成24年度に公益財団法人図書館振興財団の助成を受け市立米沢図書館デジタルライブラリーを構築し、古典籍・古文書100点の書誌情報と画像25千コマを公開。その中で26点の米沢善本を公開しました(デジタル化は90点を実施)。

そして、平成25年度も引き続き助成を受け、米沢善本全てのデジタル化と公開を目指して事業を進めた結果、208点全ての書誌と画像を公開することが出来ました。ありがとうございました。

 

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また、米沢善本完全デジタル化と同時に、他の資料の追加も行っています。米沢藩の家臣団の名簿である分限帳も4点を追加、江戸初期から幕末まで6時期の名簿が見られるようになりました。この他、上杉謙信朱印状などの古文書や、鷹山の重臣・竹俣当綱の意見書類、米沢藩の歴史に関わる古記録類など、数多くの資料を追加公開しました。

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 平成24年度・25年度の助成事業により、デジタル化による原資料の保存、書誌情報と画像の公開による研究支援、更には、米沢からの情報発信といった目標を達成し、利用者からも続々と好評をいただいております。今後も、デジタル化の推進、公開資料の充実、利用の促進などを図ってまいりたいと思います。

 

今年度もよろしくお願いいたします

 

 

 山形県の市立米沢図書館です。昨年(H24)度の市立米沢図書館デジタルライブラリー構築事業に引き続き、今年度も米沢善本完全デジタル化事業を助成事業に採択していただき、ありがたく思っております。

 おかげさまで市立米沢図書館デジタルライブラリーは、平成25年3月27日から100点の資料公開を開始しました。資料名は別紙チラシのとおりです。

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 公開が始まり、各方面から好評をいただいております。とある大学院生からは、通学列車の中でスマートフォンから史料がみられ感激しているとのメールもいただきました。当方では想像もしていなかった利用のされ方に、驚いているところでもあります。また、デジタルライブラリーで史料を見たとの問い合わせや、画像の利用希望も増えてきている状況です。今後も、広報活動などに力を入れ、利用拡大を図っていきたいと思います。

 

 今年度の事業は、当館で所蔵するコレクション米沢善本(米沢市指定文化財)208点全てのデジタル化と公開を行うものです。すでに昨年度の事業で、40%程のデジタル化と26点の公開を行いましたが、60%(約8万7千コマ)のデジタル化と182点の追加公開を予定しています。

ようやく6月補正予算も通過し、今月中にはデジタル化委託事業の指名競争入札を行い、デジタル化の作業を開始する予定です。本年度も、ブログで進捗状況や図書館活動を紹介してゆきたいと思います。よろしくお願いいたします。